大湯環状列石

【大湯環状列石】をぐるりめぐる

鹿角市教育委員会大湯ストーンサークル館の児玉竜司氏の写真

鹿角市教育委員会
大湯ストーンサークル館児玉 竜司

大湯環状列石は、約4,000年前の縄文時代後期に作られた「万座環状列石」「野中堂環状列石」の二つの環状列石を中心とした遺跡です。この遺跡は国の特別史跡にも認定されている遺跡で、マツリの場やお墓だったと言われ、縄文文化を知るために欠かすことの出来ない最も重要な遺跡の一つであると言われています。見どころはやっぱり国内最大の環状列石を含む二つの環状列石で、なんと4,000年前に縄文人が並べた石の実物がそのまま展示されています。また、出土している遺物も特徴的で、写真を載せている「どばん(土版)」はゆるキャラのような愛らしさで人気を博しているだけではなく、縄文人が「数の概念」を持っていたことを示しているといわれる、学術的にも貴重な遺物です。また、遺跡とともに自信を持ってオススメするのは遺跡開放期間中毎日利用できる「定時ガイド」です。大湯環状列石が大好きなガイドが、研修などで培われた確かな知識で皆さんをご案内します。大変多くの利用者様から好評を得ている大湯環状列石のメインコンテンツです。ほかにも隣接する大湯ストーンサークル館では、マツリに使われた遺物などが見られる展示室や「縄文シネマ」などのデジタルコンテンツ、「勾玉・マツリの道具作り」などの体験学習が常設されるほか、夏至の日などに行われるお祭りを通して縄文文化に触れることが出来ます。

遺跡の見学後には、道の駅おおゆや大湯温泉郷でゆっくり過ごすことができます。また、「きりたんぽ」をはじめとする鹿角の郷土料理を味わうことも、この地ならではの魅力のひとつです。遺跡のある場所は、十和田湖や八幡平といった国立公園の経由地でもあり、シーズン中には、事前予約制の「八郎太郎号」を利用して遺跡に訪れることも可能です。加えて、鹿角市はユネスコ無形文化遺産が3件登録されている「世界遺産のまち」でもあります。遺跡の見学と併せて、地域の伝統行事を体験することもおすすめです。

大湯環状列石の外円から出土した土版
大湯環状列石を上空から楽しむ気球

大湯環状列石について知る

大湯環状列石への行き方

弘前から大湯環状列石のある鹿角(花輪)へはJR(スーパーつがる)で46分。大館からはバス(みちのく号盛岡行き:1時間に1本、60分)もしくはJR花輪線で、鹿角花輪駅に到着します。通過点の見所としては大館駅前に「秋田犬の里」など。環状列石までは鹿角花輪駅からは大湯温泉方面行きバスで35分です。大館能代空港をゲートに、伊勢堂岱遺跡と併せて大湯環状列石を訪れる方法もあります。伊勢堂岱遺跡は空港に隣接しておりタクシーで10分(首都圏からの時間距離最も短い世界文化遺産の一つ)。遺跡に隣接する秋田内陸縦貫鉄道・縄文小ヶ田駅から2駅のJR鷹ノ巣駅で乗換え、18分で大館駅です。大館能代空港から伊勢堂岱遺跡に立ち寄らず鹿角花輪方面に向かうにはリムジンバス53分で大館駅乗換えとなります。車による「入門コース」(半時計回り)の場合は東に東北自動車道(鹿角八幡平)ー(安城JCT)八戸自動車道(一戸)で①御所野遺跡です。また盛岡方面には電車・バスも含め岩手山麓を抜けていく形になります。加えて、大湯から十和田湖までは車で40分ほどの距離にあり、夏季には鹿角市による「八郎太郎郷」(バス)が運行されるため、こうした場所が大湯温泉や鹿角市街・八幡平・安比と合わせた宿泊地候補となります。

  • 大湯環状列石の空撮写真、複数の石が環状に配置されている様子
  • 大湯環状列石の中心部、石が環状に並べられた詳細な展示物
  • 大湯環状列石付近の自然風景、紅葉と渓流が広がる秋の景色
  • 大湯環状列石エリアを通る青い列車、緑豊かな背景の中を走る様子
大森勝山遺跡 地図

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