御所野遺跡

【御所野遺跡】をぐるりめぐる

岩手県一戸町世界遺産課の山田晃氏の写真

岩手県一戸町
世界遺産課山田 晃

御所野遺跡は、岩手県北部を流れる馬淵川の河岸段丘上に広がる縄文時代の集落跡です。「北海道・北東北の縄文遺跡群」17遺産のうち、定住の発展期の後半に営まれた拠点集落で、墓域と考えられる配石遺構群を中心に掘立柱建物跡、竪穴建物跡が見つかっています。現在は史跡公園として整備・公開されています。園内には、発掘調査や様々な実験結果を元に土屋根竪穴建物と掘立柱建物が復元され、配石遺構とともに、縄文時代の集落を可能な限り再現しています。竪穴建物内では毎週火を焚いており、縄文時代の雰囲気を味わうこともできます。併設する博物館では出土品展示のほか、プロジェクションマッピングで御所野遺跡に暮らした人々の四季を紹介しています。蒔前遺跡から出土した縄文時代晩期の「鼻曲がり土面」も人気です。館内の体験工房では、多様な体験プログラムを用意しており、土器づくりや勾玉づくりなどのプログラムが常時体験(平日は要予約)できるほか、季節ごとに、樹皮を採取してカゴをつくるなど縄文文化を体感できるプログラムを開催しています。ミュージアムショップでは、野帳や体験キットなどのオリジナルグッズや地元の工芸品を販売しています。購入した品物を入れる紙袋には、購入者が自分の手で、縄文人や縄の目のスタンプでデコレーションして頂いてます。

東京駅から東北新幹線二戸駅まで約2時間30分、IGRいわて銀河鉄道に乗り換えて一戸駅まで6分、一戸駅からは「縄文タクシー」をご利用いただくと、1コイン(500円)で御所野遺跡に到着します。隣接する二戸市には、国内最大の漆生産地である浄法寺地区や豊臣秀吉天下統一の最後の舞台となった九戸城跡、座敷わらしで知られる金田一温泉があります。また、盛岡まではIGRいわて銀河鉄道で約1時間で移動でき、南部鉄器工房や風情のある町並みを楽しむことが可能です。

御所野遺跡のプロジェクションマッピング
御所野遺跡から出土された鼻曲がり土面

御所野遺跡について知る

御所野遺跡への行き方

公共交通の場合は東北新幹線二戸駅、もしくはそのお隣のIGR いわて銀河鉄道・一戸駅がゲートになります。新幹線なら盛岡から二戸まで20分、八戸・七戸十和田・新青森からはそれぞれ11分・23分・39分です。二戸駅から御所野遺跡迄まではタクシーで15分。
御所野遺跡の最寄駅はIGRいわて銀河鉄道・一戸駅。二戸駅から5分、八戸・盛岡から43分・73分です。一戸駅から遺跡まではタクシーなら御所野遺跡まで5分。縄文タクシーというサービスがあり「(一戸駅から)ワンコイン(500円)で来れるよう、領収書をとっておけば御所野縄文館カウンターで差額を払い戻ししてくれます。シーズンは一戸駅ー遺跡間のバスも運航されています。

  • 御所野遺跡を紹介する駅構内の看板。緑豊かな風景の写真とともに世界遺産としての魅力が伝えられています。
  • 岩手銀河鉄道の盛岡駅構内。窓口で手続きをする人々と駅の明るい雰囲気が特徴です。
  • 二戸駅前の黄色い『NINOHE』のモニュメントと、現代的な駅舎が広がる夕方の風景。
  • 雪の積もるホームに停車する岩手銀河鉄道の青と黄色の電車。地域の交通を支える列車です。
御所野遺跡 地図

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