二ツ森貝塚

【二ツ森貝塚】をぐるりめぐる

青森県七戸町世界遺産対策室の小林由夏氏の写真

青森県七戸町
世界遺産対策室小林 由夏

青森県東部、太平洋岸に続く小川原湖に面した台地上に立地する、貝塚を伴う集落遺跡です。貝塚の下層に海水性、上層に汽水性の貝殻が堆積していることから、縄文時代に起こった海進・海退など環境変化に適応した人々の暮らしを示しています。また、貝塚から見つかった多種多様な獣骨や骨角器などの道具からは、当時の食生活や生業の様子が、埋葬されたイヌの骨からは、縄文人とイヌとの関わりがほかの動物よりも特別なものであったことがわかります。
二ツ森貝塚から800m程離れた場所に、ガイダンス施設の「二ツ森貝塚館」があります。閉校した小学校の校舎の1階部分を改修した施設で、遺跡から見つかった動物の骨や実物の貝塚を剝取った断面など貝塚ならではの資料を展示しているほか、各種体験講座を開催しています。事前予約をしていただければボランティアガイドの案内を受けることもできます。さらに、2022年からは休日の定時に小中学生のジュニアガイドによる館内案内を開始しています。 また、館内にあるハンズオンエリアでは、地元の小学生による二ツ森貝塚の紹介コーナーを設けており、子どもたちが考えたクイズなどを楽しむことができます。令和5年には、当時の小学6年生の生徒が製作した二ツ森貝塚の製作物をJR七戸十和田駅に設置し、来訪者に向けて二ツ森貝塚の価値や魅力などを発信しています。

遺跡を見学したあとはジェラートで一休みはいかがでしょうか。二ツ森貝塚から車で15分ほどの場所にある「手作りジェラートNAMIKI」では、新鮮なしぼりたてのミルクを使った手作りジェラートを味わうことができます。
二ツ森貝塚から車で15分ほどのJR七戸十和田駅は、奥入瀬渓流や十和田市内、三沢市内など上北地域の観光拠点に適しています。駅付近には「道の駅しちのへ」、「鷹山宇一記念美術館」があり、お土産品の購入や美術鑑賞を楽しむことが可能です。

二ツ森貝塚館内の様子
二ツ森貝から出土した鹿角製櫛の全体写真

二ツ森貝塚について知る

二ツ森貝塚への行き方

メインゲートは新幹線の七戸十和田駅です。二戸からは24分、新青森からは15分の位置にあります。駅から二ツ森貝塚まではタクシー15分。(タクシー)往復定額6000円コースやレンタサイクル(遺跡まで片道40分)といったアクセス方法が用意されています。
以外には八戸ー三沢―上北(遺跡最寄)ー朝虫温泉ー青森を結ぶ「青い森鉄道」を利用する方法があります。上北町駅までは青森から64分、八戸からは30分です。遺跡までは約5kmですが、駅前にはタクシー会社もあります。
宿泊拠点は八戸市街や十和田市街が中心となりますが、七戸十和田や八戸は奥入瀬・十和田湖方面へのゲート的位置づけになっており、これらのエリアの温泉・リゾート地を宿泊場所に選択する方法もあります。シーズンは奥入瀬・十和田から酸ヶ湯温泉。八甲田ロープウェイなどを結び青森市内に抜けるバスも運行されています。

  • 青森県の静かな湖とその周囲の緑。朝の澄んだ空気を感じる景色です。
  • 青森県の美しい緑に囲まれた渓流。流れる水が自然の豊かさを感じさせます。
  • 青森県の紅葉に彩られた山と湖。秋の自然の鮮やかな色彩が広がります。
  • 青森県の雪が舞う中にある温泉の木製看板。温泉の趣ある雰囲気が伝わります。
二ツ森貝塚 地図

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